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日記・一般  |札幌市北区

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2005年10月30日

杉浦日向子さんお薦めの蕎麦屋

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 以前から、いかなくてはいけないと思っていた。友蕎子こと片倉名人の弟子にして、杉浦日向子さんが贔屓にしていた高田馬場の傘亭である。しかし、近所まで行っていながら、どうしても足を踏み入れられなかった。
 それは「不快な店」だというもう一方の悪評を聞いていたからだった。偉そうなオヤジがふんぞり返っている店。どこかの偉そうなラーメン店のように、「お前は何様のつもりだ!」という店には行きたくない。だから、行きたい反面、足がもう一歩進まなかった。

↓苦戦中!

 でも、行って来ました。
 で、はっきりいいましょう。サービス業としてはほめられたものではないような…。悪い人ではないと思うのだけれど、ご主人の客を見るときの目つきが怖い。(笑)
 それから、これは私個人の好みの問題もあるが、自分の店で扱っている素材に関する印刷物のコピーを店内にはり、そこに手書きで、こだわりやウンチクを貼り付けるのはどうかと思う。客に知識や教養がないから、教えてやる!という意識を持っているように思われるとは考えないのだろうか。ぜひ、メニューを冊子にして、読みたい人だけ読めるようにしてほしい。
「化学調味料は使ってません!」など、他店にも「当たりじゃねえか、手打ちの店なんだから」と思うような貼り紙を自慢するように貼り付けているところがあるが、なんだか見ていて心が痛い。
 いい加減な店と一緒にされたくない気持ちはわかるが、そういうことはさりげなく示しませんか?と思うのである。

 そばを注文すると、まず「口洗い」=蕎麦湯(蕎麦粉をお湯でといたもの)に柚子の香りを加えたものをだしてきた。う〜ん、できる! しかし、ご主人は、やはり無表情で愛嬌がない。この方はサービス業をしているという自覚ないのだろう。資質から見て、職人が商売をしているのだ。これも悪くはないが、ちょっとは笑ってくれないかなあ。笑顔も味のうちと考えて。

 そばは800円のもりそばをいただく。一茶庵系だけに1000円の変わりそばも食べたかったが、いずれ食べようと、やめる。
 量が1.5人前とメニューにあったが、先日、札幌で食べた蕎麦よりずっと少ない。倶知安の蕎麦屋と比べると、1/4くらいか。どうやら、基準は並木藪蕎麦なのだろう。ちょっと残念。
 しかし、蕎麦自体は香りもあり、歯ごたえもり好きなタイプ。いいそば粉で誠実に打っているように感じた。つゆは出汁がですぎず、甘みもほどほど、辛口でいい。薬味は辛み大根のみ。この辺にもこだわりを感じる。私も常々、ネギのような香りの強いものを薬味に使うのは賛成できない。そばの繊細な香りを味わえないからだ。いいぞ!

 というわけで、あっというまに食べてしまったのだが、この店、どうやら、そば店としてとらえるよりは、飲みにくるところのようだ。いい酒、いい肴がいろいろあるようす。
 私のような、もりそば一本の人間にはどうかと思うが、蕎麦で一杯派には最高かもしれない。
 えっ、あんた飲兵衛じゃないか!って? いえいえ、私は本当の香り高い蕎麦を食べるときは、先に飲んだりしませんよ。だって、あの香りは飲んでしまったら、味わえないじゃないの。
 だから、私はそば食べてから、飲んで、また食べるんです。(笑)

 研究熱心で、創作意欲の高さは素晴らしい。いい料理を追求するタイプの店として、通ってみたい。だが、私はサーびス業にうるさい。果たして、通い続けることができるだろうか。
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Posted by ryosengoku at 16:00│Comments(0)東京/蕎麦
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