さぽろぐ

日記・一般  |札幌市北区

ログインヘルプ


2011年04月20日

無作法ものではありますが…

 若い頃、東京の出版社で働いていた。新卒で入った編集部は、児童向けの本を作る部署で、狭いフロアには編集者しかいなかった。訪れる客といえば、ライターやカメラマン、デザイナーなどの製作フタッフと印刷屋や写植屋の営業マンが中心。セキュリティが甘い会社だったので、稀に「心霊写真がとれたので」と持ってくるおばさんや、「ほしい本の在庫がないと聞いたのでコピーさせてください」という会話をしたくないオタクもいたけれど。(笑)
 右も左もわからないうちから、担当を持たされた私は原稿を受け取って、赤入れをして写植屋に渡すまで、かなりナイーブになっていた。締め切りというものを守らないライターばかりだったので、印刷屋がくる時間まで、ご飯も食べずに急いで、でも間違わないようにチェックしないといけないのだ。
 キャリアを積んでくると、印刷屋の営業マンに電話して「申し訳ない! 二時間遅れそうなんです。ほかの会社まわってからきてください」などといえるのだが、新人ゆえに「約束をなんとしても守らなきゃ!」となる。生真面目な性格ではないけれど、「できない約束はするな!」と思っているので、「自分が破るわけにはいかない!」とも思うわけである。

 そんなわけで、真剣に急いでいるときに、印刷屋やスタッフが上司や先輩のところにきても、かまってはいられない。一心不乱に仕事をしていると、存在そのものが目に入らないこともある。
 しかし、営業マンによっては「挨拶することが礼儀」と思っているので、私がどんなに真剣な作業をしていても、声をかけてくることがある。背中から聞こえる声が「自分に挨拶してるんだろうなあ」と思っても、もうすぐ渡さないといけない原稿をチェックしていたら、私は相手にしないこともある。
 ところが「挨拶することが礼儀」とだけ認識している人は、「一回りも年上の俺が挨拶してるのに、無視するなよなあ」などといったりする。

 当時は、「すいません。急ぎの仕事をしてたんで気がつかなくて」といったけれど、いまなら「一回りも上だなら、いま相手がなにをしているのか見てから言え! この礼儀しらずが!」というかもしれないし、もし部下にそういう口を聞いた営業マンがいたら、「クライアントの仕事をじゃまするバカがいるか!」と怒鳴りつけるかもしれない。

 コミュニケーションの基本は「相手を見ること」であり、相手のいうことをきちんと聞いて理解すること。挨拶は大事なことだけれど、考えなしは墓穴を掘り、人を傷つけたり、怒らせるだけなのだ。


 私自身も無作法な人間ではありますが、少しでも心遣いを!と思っています。
 心は見えないけれど、心遣いは見えるって、ACもいってますね。ポポポポ〜ン!^_^

 
人気ブログランキングへ ←クリックしてくださいませ! 


 


 みんなから愛される人は、聞き上手で、相手が興味を引く話題が提供できる人。
 相手が楽しくなるような話題を提供できるのは、聞き上手だからということもありますね。

 逆に、上司の悪口、奥さんや夫の愚痴ばかりの人は、聞き上手じゃないから、同類の友達しかいない。
 だから、楽しい話題も得られないし、相手を喜ばすネタがない。
 そして、だんだん楽しい話題をしてくれる友達がいなくなり、ひとりで居酒屋のカウンターに座り、迷惑がられているとも知らずに、そこでも愚痴をいいまくっている。そういう親父を酒場でたくさん見てきたけど、まだ外にいってくれるだけいいですね。あんな親父が家にいたら、家族が出ていってしまいますな。(笑)

 



同じカテゴリー(作法)の記事画像
言葉と食文化について
原発とエネルギーの話
作家冥利
逍遙館の軌跡
福田総理辞任に思う。
好きですサッポロ☆
同じカテゴリー(作法)の記事
 東電の福利厚生と、公務員宿舎問題 (2011-10-04 10:17)
 おのれに「長幼の序」語る資格があるのか! (2011-07-04 12:13)
 いまこそ気を引き締めてください! (2011-06-18 10:17)
 言葉と食文化について (2011-06-13 10:10)
 原発とエネルギーの話 (2011-06-09 11:19)
 内閣不信任案が可決される前に… (2011-06-02 08:54)

Posted by ryosengoku at 13:50│Comments(0)作法
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
無作法ものではありますが…
    コメント(0)