板蕎麦 香り家にて

ryosengoku

2005年09月11日 17:44



 最近、新しい蕎麦屋を開拓していない気がしていたが、「新そば」の文字が目につきだすと、どうにも欲求がとまらない。本来、日曜日にわざわざ遠くまで食べにはいかないのだが、ネットで板そばを食べさせる店があると知って、つい足を運んでしまった。まあ、いい。明日からまた地獄の日々なのだ。
 というわけで、恵比寿駅からガーデンプレイスへ行く途中(スカイウオークを使わない場合)に、その店はあった。
 メニューを見ると、板そばの「蕎麦きり」の他に「細うち」もあるというので、そっちも注文することにした。
 つゆは甘さも辛さも感じるけれど、江戸そばと比べれば薄め。しかし、板そばにしっかりとつゆをつけて食べるには、ちょうどいい濃さである。薬味はネギと山葵。
 夜はカップルで満員になるというだけあって、店内はジャズが静かにかかり、木目が美しい大きなテーブルが和風だけれど、リゾート地を思わせるいい雰囲気を出している。しかし、暗すぎないのもいいし、そば湯もうまい。
 ただ、細打ちは香り家という名にふさわしくない感じだった。850円の蕎麦切りは、もう少し角が立っていてほしかったが、噛むと蕎麦らしい味がしてくる懐かしさが漂って、なかなかいい。
 ひとつ注文をつけるとすると、香り家という店名をつけたなら、他にはないくらいのそばの香りを体験させてほしいものである。
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