三浦半島だけじゃない!

ryosengoku

2011年07月12日 10:34

 地震調査委員会は、先の大地震による地殻変動で、三浦半島の地震の可能性が高まっているという見解をしめした。相模湾周辺は、相模トラフがあることで、東海沖地震が起こることは予想されていたが、ここまではっきりと三浦半島の活断層を名指しするのは珍しい。かなりの信憑性があってのことだ感じている。三浦半島にお住まいの方々はもちろんだけれど、東京湾に近い場所にお住まいのみなさんも、十分な準備をお願いしたい。

 心配なのは、なにも三浦半島に限ったことではない。
 北海道に住んでいても、心配は心配だ。
 とくに、泊原発が心配なのだ。

 泊原発の南には黒松内低地断層帯という活断層がある。この影響をどのように受けるかは、ほくでんが調査しているわけだが、それは地殻変動が起きる前までの話。いままでの常識は通用しない。

 そもそも、活断層だけが地震の要因だと考えることは、大間違いなのだ。
 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)は、プレート内地震。これはどこで起きたっておかしくはない。とくに、大きな地殻変動が起きたあと、東日本各地で地震が頻発している現在、プレート内にはたくさんのエネルギーが蓄積されているのは間違いないのだ。

 奥尻の大震災は記憶に新しいが、1940年には積丹半島沖地震があったことをご記憶の方が少ない。1983年の日本海中部地震も後の阪神大震災のあまりにも悲惨な地震によって、人々の記憶から消えているかもしれないけれど、あの地震は津波が10メートル以上あったのだ。
 
 泊原発で津波を想定して、初めて訓練をしたのが今年の四月。福島の原発事故が起きるまで訓練したこともなかったことで、「想定外」であったことは明白である。「想定してたけど、訓練してなかったんです」というアホな返答をしようものなら、だれが北電に管理させるだろうか。

 泊原発の津波の想定は9.8メートル。つまり、今回の東北・関東大地震の津波どころか、日本海中部地震の津波よりも低い設定なのだ。30年間に2回も、10メートルを越えている津波が国内で観測され、多大な被害を受けていているのに、まだこのまま放置するということは、災害が起こることを容認している「未必の故意」に当たるのではないか?

 ビルで火災が起きたとき、安全策をとらなかった責任者は、刑罰を受けますね。
 原発も同じように、政府の担当者も電力会社の担当者も、逮捕されて懲役にすべきですね。いや、死刑もあっていんじゃないでしょうか? 実際に、福島では被災者が死を選ぶしかない状況になっているのですから。

 
 

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