Wi-Fiスポットを!

ryosengoku

2012年01月31日 09:57



 先日、小樽からJRで札幌に帰るとき、座っている人たちの手元には、スマホがあった。30年前なら漫画やゲームボーイで、数年前までは携帯電話だった。いまやスマホの時代。若者だけのアイテムではないのだ。

 日本に訪れる海外からの観光客もビジネスマンも、スマホを持ってやってくる。彼らはネットで調べてくるが、日本にきてもネットを利用する。だから、日本各地の敏感な業者や自治体は、いち早い対応を目指し、観光客の獲得にやっきになっている。観光客はよくわからないところより、いい情報が得られる観光スポットに足を運ぶからだ。

 中国語や韓国語に対応したアプリを発売する企業が増える一方で、横浜や沖縄ではスマートフォン・アプリによる観光ガイドを他言語でスタート。広島県では外国人観光客にスマホを無料で貸し出し、県内の観光地やホテル、飲食店を紹介するサービスをはじめている。

 金沢市は市内の観光地にフリースポットを導入。島根県は公共施設に公衆無線LAN(Wi-Fi)を設置する検討に入るなど、各地ですでに動きが活発になっている。



 ハワイのワイキキでは、こんな形でWi-Fiのアクセスポイントが点在している。有料のところもあるが、アラモアナ・センターのような場所は無料で、パスワードもない。これがこれからの、いやいまの観光地にあるべきWi-FIの姿だろう。とくに、外国人を誘致したいのに、英語も韓国語も中国語も話せない日本の観光地では、ネットで情報を伝えるのが一番なのだから。

 ソウル市では「スマートソウル2015」という試みがすでにスタート。2015年までにソウル市内のすべての公共施設をフリースポットにするこという計画なのだが、韓国ではしでに公共施設以外のファーストフードたカフェなどにはWi-Fiが設置されている。日本は大きく出遅れているのだ。
 韓国人が北海道にきたら、「えっ〜! なんでWi-Fi使えないわけ? 20世紀かよ!」と思うのかもしれない。そんな噂が広まるのは、ごめんだ。



 上記は小樽のフリースポット。
 すべて建物の中だけ。かま栄の灯台茶房ラ・カンパネラや張碓のカフェハリウス以外は宿泊施設。気楽に使わせてもらえる環境ではない。FONの会員になっているとか、電話会社のサービスに入っていれば、使える場所もあるけれど、せめて公的な施設や大規模な観光施設では、無料のWi-Fiスポットを儲け、その場所でつないだら、観光案内のサイトが最初に現れるようにしたい。
 
 小樽を例したけれど、これは観光地全般にいえることなのだ。
 高橋知事が多額の予算を持って中国に行き、観光客を誘致してくるよりも、観光庁がお金をばらまくよりも、ずっつずっと効果的なプロモーションになる。
 日本にはたくさんのブロガーがいて、たくさんの民間企業が、ネットで情報を流してくれているのだ。簡単にアクセスできるようにさえすれば、あとはお金もかからず、民間人が経済活動を活発にしてくれるのだから。

 というわけで、小樽をいい例にすべく、こっそり……動いている。
 既存の組織に動いてもらうことと同時に、目ぼしいお店に、DMを送って、Wi-Fiスポット増やしてください!とお願いしているのだ。

 また、一円にもならないために、なにやってんだか!
 とお思いの方もいるでしょうが、黙って見ていられない性分なので、見守ったり、応援したりしてください。(笑)
 




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