挨拶や接客以外でわかるホスピタリティ

ryosengoku

2011年04月13日 16:10

 大震災が起きたことで、ますますホスピタリティの重要性を叫ばなくてはいけないという思いでいっぱいになっている。このブログは日誌だけれど、ときどき、こんな話も書いてみよう。分かってくれる人がひとりでもいたら、書かないよりはいいから。

 ていねいな挨拶や心がこもった笑顔や言葉遣いでホスピタリティを感じることができるけれど、出される料理だけでも「おもてなしの心」は見て取れるし、客のホスピタリティも、食べ方だけでもよくわかる。今回は、蕎麦屋を例にとってみよう。

 蕎麦屋編
 1、つゆは、蕎麦猪口ではなく、徳利に入れてお出しする。
  (つゆの量は食べる人が決められるようにするのがおもてなし)
 2、せいろを二枚以上頼まれたときは、蕎麦の減りか具合を見て一枚ずつ出す。
  (湯でたて、かわいていない蕎麦を出すのがおもてなし)
 3、蕎麦湯は食べ終わるころを見計らってお持ちする。
  (最初に出すと、粉が沈澱したり、温くなるのでタイミングよく出すのがおもてなし)
 4、生産地や店の考えをメニューには書くが、自慢はしない。
  (説明や蘊蓄はひかえめに、聞かれたらていねいに答えるのがおもてなし)
 蕎麦屋の客編
 1、行列ができていたら、素早く注文し、時間のかかるものはできるだけ頼まない。
   料理の手間を考え、同行者同士でなるべく同じものを頼む。
   少し急いで食べて、店をでる。
  (店に対しても、他のお客さまに対しても当たり前の気づかい)
 2、出された料理を前にだらだら話をせず、美味しいうちに食べる。
  (心のこもった料理を美味しい状態で食べないのは、ホスピタリティがない証拠)
 3、食べる前から薬味を使う。
  (まずは店主が作った味を尊重するのがホスピタリティ)

 気づかいとか、マナーというものは、気持ちのあらわれだと認識することが大事です。
 ホスピタリティとは、互いを認め、尊重し、敬う心が根底にあってのおもてなし。店側だけにサービスを求めるものではなありません。客だからといって、理不尽なほどのわがままをいったり、乱暴な口を聞くのは、ただのうぬぼれ屋の無礼者。東海林さだおさんじゃないけど、そんなやつは「しっしっ! あっちに行って!」と思います。

 もちろん、お客さまに自分の趣味を押しつけたり、失礼きわまりない態度をとるバカ店主、アホ店員には、怒鳴り付けるくらいがちょうどいいですね。まあ、そういう輩はなにかいっても無駄なので、店をでるときに小さな声で「二度とくるかボケ!」の一言でいいでしょう。(爆)



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